|
百聞は一見にしかずです」
 
私は、横山栄一、正美両先生とは、岩手県の緑風荘という旅館を通じての数年来の知り合いです。
三年ほど前に、緑風荘でお会いした時、正美先生から、「内山さんの苦しみが良くわかりました。亡くなられた奥様に、何か言いたいことがありますか?」と言われ、びっくりしたことを思い出します。なぜなら、妻を亡くしたのは、平成元年と古い話でもありましたし、緑風荘では、妻のことを誰にも話したことがなかったので、横山両先生が知っているはずがなかったからです。その後も、正美先生から、「奥様は、何とも思っておられませんよ。」などと言われていたのですが、さほど気に留めることもなく過ごしてきました。
ところが先日、緑風荘でお会いした際、知人の治療をお願いしたのですが、「内山さんが先ですよ。」と言われ、何がなんだか分からないまま、栄一先生の施術を受けることになりました。
横になった私に、栄一先生は、「奥様との出会いから、思い出してください。泣いても構いませんよ。」とおっしゃりました。私は、妻とのことを思い出そうとしました。ですが、はっきりと思い出すことができなかった上に、涙が流れるような悲しみは、微塵も湧いてこなかったのです。それでも、次第に、栄一先生の掌の温かさが感じられるようになると、体の力がだんだん抜けていくのがわかりました。そんな時、栄一先生が、「内山さん、どうですか?」と尋ねられましたが、それが合図かのように、亡くした妻への想い、助けてやれなかった後悔の念などが、堰を切ったように涙とともに口をついて出てきたのです。自分でもびっくりするくらい、止めどもなく涙と言葉が出てきます。でも、うまく表現できませんが、それらは今のものではなく、妻が亡くなって悶々としていた当時の涙や言葉のように感じたのです。確かに泣いてはいるのですが、今悲しいから泣いているというのとは、ちょっと違う感覚でした。
しばらくして、私が落ち着きを取り戻すと、「すっかり吐き出されましたね。大変な量でしたよ。内山さんは、奥様に対する悲しみや後悔を全て身体に封じ込めて、鍵をかけていたのです。」さらに、「奥様は、楽しかった、と言っていますよ。奥様は、いつまでも内山さんと一緒におられますから、安心してくださいね。」と、おっしゃってくださいました。
どうやら私は、悲しみのあまり、妻に対する思いを自身の中に封じ込め、その結果、生きる術まで放棄していたようです。両先生は、そのような私を心配してくださり、生きていく活力を与えてくださるべく、施術を行ってくれたのです。
施術後、両先生から、「新しい人生が始まりますよ。」と言われましたが、その後は毎日、さわやかな気分で朝を迎えることができるなど、楽しい日々が送れるようになりました。これも横山栄一、正美、両先生のおかげと感謝しております。お二人の持つ力は、いろいろな方々から耳にしておりましたが、実際、自分で体験してみて、目から鱗が落ちる思いでした。半信半疑の方々も多いと思いますが、百聞は一見にしかずです。体調不良はもちろんのこと、いろいろ気になることなど自分だけで悩まずに、横山先生に相談されることをお薦めします。
北海道 教員 内山正朗
|